豆知識・その１ ステンレス
日常生活の中で、一番よく見かける、手にする機会の多い金属がステンレスだと思われます。よくステンレスは錆びないと言われますが、実際には「とても錆びにくい」が正解に近いです。どうしても酸化は防げません。ですが、頻繁に手入れをする必要はありません。日常生活の範囲であれば、錆びに関しては気にしなくていいレベルと言えます。
比較的加工しやすく、かなりの強度も有るので、あらゆる分野で最も需要の大きい金属と言っても過言ではないと思われます。
ステンレスと言っても、１種類と言うわけではありません。同じステンレスでも規格によって幾つもの種類が存在します。それぞれに見合う用途が有るので、金属を選ぶだけでは無く、その金属の中でどの規格が必要なのかを決めないといけません。そうは言ってもそれを判断するのは中々難しい事です。当サイトでは、一般的で切削加工もしやすい「SUS303」をお勧めします。加工しやすいという事は、製作費を抑える事に繋がるので、その点からもおすすめです。SUS303以外の規格については、今後、豆知識に追加していきます。
以下がステンレス(SUS303)の成分です。ご覧の通り、鋼に幾つかの化学成分を加えたものがステンレスとなります。
炭素 0.15％以下
ケイ素 １％以下
マンガン ２％以下
リン 0.2％以下
硫黄 0.15％以下
ニッケル ８％〜１０％
クロム １７％0〜１９％
鋼 約７０％